ネパールのこどもたち

ネパールの現状について

ネパール連邦民主共和国は、南部の平原地帯、中央部の丘陵地帯、北部の高山地帯の3つの地域に分かれています。103を超える多様な民族やカーストがあり、92の言語が話されています。住民の55%が1日1.25ドル未満で生活しているとされ、人間開発指数(国連開発計画2011)では、187ヶ国中156位となっています。女の子やダリット(カースト制度の外に位置づけられた最下位層の低い人々)、ジャナジャティ(先住民族)、貧困者など特定の社会的弱者に属するこどもたちの生活水準はさらに過酷な状態にあり、都市と農村では著しい地域格差があります。

統計によるとネパールは世界でも最貧国に分類される国です。国連のデータでは貧困率(一日1.25ドル以下で生活する人口の割合)が42%となっています。山間の農村部では、現金収入を得る道はなく自給自足のような生活を送っています。

カースト制度が、徐々に薄れている面はあるというものの、その差別から生まれてきた様々なしわ寄せが存在しています。また、歴史的に男尊女卑の国であり、法律上は平等となっていても厳然と女性への差別があります。貧しい家庭では、こどもを労働力として売ってしまうというケースも多々あります。工場の労働力や家政婦のような働きをする労働力、またその名目で、実際はインドの売春宿に売られていくこともしばしばです。

ネパール政府による開発指標では、ネパール全75郡のうち56位に位置し、開発が遅れています。電気の普及率は7%で、多くの家庭では灯油や太陽光充電式ランプを使っています。炊事は薪で行い、飲み水は公共の上水道や水場から汲んできます。支援地域でトイレのある世帯は3割程度です。地域の住民の大半は農業に従事し、とうもろこし、豆類、菜種、野菜などを栽培しています。丘陵地で灌漑されていない痩せた農地がほとんどで、収穫量は限られています。農作物や日雇い労働からの収入では、年間で6ヵ月程度の食糧しか確保できない世帯がほとんどで、近所や親戚からの借金・出稼ぎによって食糧の不足をまかなっています。

ネパールの基本情報

国名 ネパール連邦民主共和国
面積 14.7万平方キロメートル(北海道の約1.8倍)
人口 2,649万人(2011年、人口調査)・人口増加率 1.35%(2011年、人口調査)
首都 カトマンズ
民族 パルバテ・ヒンドゥー、マガル、タルー、タマン、ネワール等
言語 公用語はネパール語、その他マイティリ語、ボジュプリ語など。
宗教 ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他
通貨 ネパール・ルピー
Rs.=約0.94円(2013年2月)、1ドル=約 Rs.81.02(2011/2012年度平均値)
識字率 65.9%(2011年、国勢調査)

ネパールの政治体制・内政

政体 連邦民主共和制
元首 ラム・バラン・ヤダブ大統領
議会 制憲議会(1院制)
政府 (1)首相 キル・ラージ・レグミ
(2)内相兼外相 マダブ・プラサード・ギミレ
内政 1996年よりマオイストが武装闘争を開始、政情不安が続いたが、2006年に包括的和平合意が成立。
2007年に公布された暫定憲法の下行われた2008年の制憲議会選挙でマオイストが第一党となり、同年5月の制憲議会初会合で王制が廃止され、連邦民主共和制に移行した。
その後、制憲議会では政党間対立により憲法制定作業が停滞し、当初2年間だった制憲議会の任期が4度(計2年間)延長され、政権も3度交代。結局、2012年5月、憲法制定に至らないまま任期切れで制憲議会が解散。その後、政党間で今後の憲法制定に向けた道筋についてコンセンサスを形成するための話し合いが行われ、本年3月、主要4政党は、レグミ最高裁長官を首班とする選挙管理内閣の下で制憲議会再選挙を実施することに合意し、選挙管理内閣が発足した。

※出典:外務省ホームページ

ネパールは、アジア諸国の中でもGDPがバングラディシュ・ブータン・ラオス以下であり最も貧しい国に位置付けられます。同国は1990年の民主化運動により国王親政体制から立憲君主制へと移行しました。しかし、マオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)の武装闘争が始まり、それ以降政治不安が続いています。そのため国の経済も衰退し、さまざまな問題が山積しています。


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ネパールのこどもたち

貧富の差はかなり大きく、こどもたちは学校が終わるとすぐに家の手伝いをしなければならない子が多いため、こどもたちにとって、学校での勉強の時間はとても貴重なのです。しかし、児童数に対して教員数が不足していたり、児童1人1人の教科書や文房具がなかったりと、こどもたちは勉強をしたいと思っていても出来ない状況に置かれています。

食料などの物資を届けても一時的な解決にしかならず、その物資が尽きてしまっては何も残りません。未来を担うネパールのこどもたちが自らの力で環境を良くしていけるようにするには、教育の力がとても大きいと感じました。そこで、私たちはそのような山岳地帯にある小学校の学習環境を改善するために何かできないか改めて考えました。

まず、鉛筆や消しゴム、ノートなどの文房具一式を届けます。そして、今後は継続的に学習環境をサポートし、自ら勉強できる学習環境をつくり出したいと考えております。

ネパールの教育状況

ネパールの初等・中等教育は、小学校(1~5年生)、前期中学校(6~8年生)、中期中学校(9~10年生)、後期中学校(11~12年生)から成ります。 学費と教科書は前期中学校まで無償ですが、文房具や制服などは自己負担で、これらが買えないため学校に通わなくなるこどもたちがいます。また、文化・社会的な差別や根強い女性軽視など、弱い立場に置かれたこどもたちは教育の機会を奪われています。公立校では、保護者や教師、行政からなる学校運営委員会が学校運営計画を策定し、実施することになっています。しかし実際には、運営委員会がほとんど機能していないという問題があります。 支援地域にある学校の半数近くは、3年生以下の学年しかありません。 16歳以上の約半数は読み書きができず、前期中学校以上を修了した人は約2割です。今まで一度も学校に通ったことのないこどもが約1割おり、お茶屋などで働いています。保護者の多くは、こどもには12年生までの教育を受けさせたいと望んでいますが、小学校を卒業していない保護者の中には、「自分と同じような人生を送るのだろう」と、諦めてしまっている人もいます。

売らないまでも、こどもを生活のために働かせたり、家にいても十分に食べていけないのでこどもが都市に流れて働くなどのケースも数え切れません。 ILO-IPEC(児童労働撤廃国際計画)は、ネパールには約260万人の児童労働者がいると推測しています。また、約90万人のこどもが労働搾取されているにもかかわらず不払いで働いていると言われています。ネパールでは、まだ女性に対する差別もかなりあります。たとえば死別、離縁などに会った女性は、実家に戻れないというしきたりがあり、行き場を失う人がたくさんいます。また災害などで畑等を失った人々や、山間部での生活が苦しく、成り立たたないという人も多くいます。

そんな人々が、平野部、町に流れてきます。しかし、そこで職を得られたとしても、工事現場の仕事やごみ収集などであり、物乞い同然の生活をしなければならない人がほとんどというのが現実です。多くの人は、川沿いなどの土地を不法占拠し、スックンバシと呼ばれるスラムを形成して住んでいます。そこに、掘立小屋とも呼べないような家を建て、不衛生な状態の中で暮らしています。

Team Funday! にできること

生活環境、地域医療、学校教育、ストリートチルドレンなど多くの問題を抱えているネパールにおいて、Team Funday! にできることを検討した結果、ネパールの未来を支えるこどもたちを応援することが、まずは私達にできることだと考えました。紙がなくて勉強できないこどもたちに鉛筆とノートと消しゴムを届けることから始めます。教育レベルを上げることで、基本的人権の意味や、皆で街をきれいにしていくことの必要性を理解してもらうなど、人々の意識を徐々に変えることができると思います。

私たちはこどもたちの勉強する環境をつくり、将来の夢や可能性を広げてほしいと願っています。
そして、こどもたちが将来ネパールにとって、そして世界にとって大きな役割を担っていくことを願っています。

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ネパールの現状を知る。

ネパールには世界の多くの人々に馴染みのある2つの聖地があります。登山家、山を愛する人達の聖地ヒマラヤとブッダの聖地ルンビニ。ネパールの生活や教育事情、歴史・文化などネパールの現状を知ってください。

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教育が未来をつくる。

Funday!プロジェクトはネパールのみならず、アジア各国の子どもたちに文房具を届けたいと考えています。未来を担う子どもたちが「選択肢」をもつために、学ぶことの意義を伝えたり、教育環境のサポートをしていきます。

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同じ時代に生きる彼らと私たちの「人」と「人」の繋がりを大切に、開発途上国における背景や違いのリアリティに目を向け、私たちができることに一つずつ取り組むために『Funday!プロジェクト』を進めていきます。

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